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2008年4月5日

助けない装置

今日はトリガーラインの稽古場に。
いつもは、素早い転換が多く、時空間の移動がある作品なのが、今回空間の移動がない作品ということで、なかなか勝手の違いがあるのを感じる。
病院の屋上という場所の設定と、基本的に主張する物があまりない美術ということでスタートしているので、役者が頼れる物が少ない。
椅子さえ余分、座ることさえ不自然な瞬間もある。
何もないところに、ただ立ったままいる、というのが実は意外に難しかったりする。

美術や台本ががんばって説明しなくても、そこがどういう場所なのか?ということは大抵の場合、5分もあれば観客には分かる。
そして今回はかなり作り込まない空間で、役者は演技のみで屋上という場所の空気を、状況や時間の変化がありつつ、維持し続けなければならない。
維持できないと、観客には屋上であることが了解されているので、ウソっぽく見えてしまうだろう。

トリガーラインの第二回公演「KCN」の時の装置は、一段低くした舞台の縁四面に自由に座ることができるといったプランで、これはフレキシブルに転換する演出と、役者の演技を大きく助けるものだったと思う。

今回の装置は観客の想像をかき立てるのを助けるが、なかなか役者を助けることをしないものになる気がしている。

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