舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

かつては写真とかもしてきた、松本謙一郎のサイト。


今(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。
最近は主にもろもろの告知とアーカイブ、ポータル的編集記事など。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























箱馬美術(あるいは、〜を待ちながら)

FBグループ「舞台美術アカデミア」への投稿から転載

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箱馬美術(あるいは、〜を待ちながら)

プロトテアトル「ノクターン」
緊急事態宣言で無観客配信なった、自分が美術プランの公演ですが、実は<七色いんこから近代戯曲を考える>にあった「ゴドーを待ちながら」を少し下敷きにした(これ以上はちょっとネタバレ)要素があります。




「ゴドー〜」は中学のころ、それこそ七色いんこでの描写と解説ページからだけ(ググるどころかネットもない時代だったし)想像して上演したことがある(確か解説ページの写真と文には「少年」がなかったので4人芝居になった)のですが、そういう因縁がある作品になりました。
「ゴドー〜」が入ってるのはあまりに間違いないので、作演出とはその点についてまったく話(確認)していません。
登場人物もちょうど5人だけど、登場の仕方や関係はそんなに符合するわけでもないので、あまり重ねすぎるのも違いますが。
作演出にはまったく話してないのですが、ブログ記事に書いてるように「シン・エヴァンゲリオン」は自分的には重ねてみてます。
改稿を重ねたのと、上演がこのタイミングになったこと、無観客配信になったことでもある意味、より深みがある鑑賞になる作品になってもいます。




無観客配信のみとはいえ、5/29・30、4ステージ上演を生配信。
上演後2週間は生配信映像(6カメ、演出家がスイッチング)をアーカイブ後、編集版をアップ〜7/31まで(期間延長!)視聴出来ます。

https://prototheater.stores.jp/

通常なら客席ではない視点からのカメラもありますが、打ち合わせ当初では三面客席の可能性も提案していたし、美術・装置的には常に至近距離想定なのでまったく問題ありません。
演出オーダーとして、一面(正面)だったのですが、これを「プロセニアム」と言うてしまう誤用が多いのなんとかしたい。
その度指摘訂正してはいるのだけど。




美術プラン傾向と装置製作としては、「あんまり頑張ってない感じ(箱馬塗っただけ?持ってきただけ?)に見せる」という最近の傾向と、「複数回塗装したものを剥がして削って(エイジングして)仕上げる」という久しぶりの得意技。




箱馬は、実は元精華小劇場の備品だったものを大阪現代舞台芸術協会(DIVE)が引き取っていたものの、ドーンセンターの指定管理から離れるため手放すのでもらって来てリメイクしています。
なかなかリアルにエイジングして色々が積み重なっている箱馬ですね。
当初予定の去年なら新規製作していたところなので、これも因果です。
都合、

箱馬200×350×500 44個(+10個) 
箱馬200×300×350 25個
箱馬150×350×500 25個

所有することになったので、貸し出し出来ます!(あと平台たくさん)
しかし、箱馬「匹」で数える派(関西に多い気がする)のひと(場所)もいますね。
しかし、馬って「匹」なんでしょうか?「頭」なんちゃうん?




箱馬三種類、S(スリム・150×350×500)、M(ミニ・200×300×350)、
なんで都合(200×350×500)を 「L」と、自分では呼んでみてますが
(200×350×500を「大箱」、200×300×350を「中箱」と呼んでる道具会社もありますね)
これは、劇場を箱「XL」と捉えれば「S, M, L, XL」やん?と思ったけど、文庫版「S, M, L, XL+」買ったけど、まだちょっとしか読んでません。ま、これ、あんまり真面目に頭から全部読むようなものじゃなくて、かいつまんで読むような本やなー