舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

かつては写真とかもしてきた、松本謙一郎のサイト。


今(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。
最近は主にもろもろの告知とアーカイブ、ポータル的編集記事など。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























最近の腰道具ver.2023年・春・その1

学生さんや若い子に腰回りや工具について聞かれることがあったり、ベテランでも自分が持ってる変わった物・新しい物の話題になったり、たまにFBなんかに腰回りの画像アップすると割と反応があるので、くわしく記事にしてアップしてみることにした。

最近の基本(最低限)腰回り、ホール増員やあまりビスや釘打たない場合のシンプル(軽め)装備。
背面の腰袋外してるときでも、前のエプロンにカッター、ハサミ、小ガチ(ミニバール)を装備してるのが基本。
腰袋には、ナグリ・バール・スケール、あと必要ならクリップボード。
この装備だとインパクトは10.8Vを腰袋に突っ込んでることが多い。



10.8VインパクトはボッシュGDR10.8V-110
軽い現場だとこのくらい(トルク:110Nm、回転数:0-1200/2600回転/分、打撃数:0-2700/3100回/分、バッテリー3.0Ah)で事足りる。
舞台・大道具業界では、ボッシュユーザーは少ない。
関西だとボッシュ10.8Vユーザー、自分の他には舞台監督の○本さん・○本さん(劇団ガンダム)しか知らない。


エプロンは、シンプル腰袋用(マジックテープで固定するダブルのサバゲーベルト・タクティカルベルト仕様)、ヘビー腰袋用、作業場(塗装や汚れる作業)用、に同じものを三つ使いわけている。
腰袋外している時でも、このエプロンとショルダーバックは装備している。
このエプロンに、カッター・ハサミ・小ガチ(ミニバール)が基本。


右端にカッター・ハサミ、左端に小ガチ、がなんとなく定位置。空いたポケットはその時々で使う物を突っ込む感じであまり決まってない。
スマフォ、筆記具類、チョーク、ビニテ、差し金、図面・紙資料、ちょっとした釘やピンなんかを出し入れしがち。
ヘビー腰袋のときは、メインで使う釘ビス以外の、少なめ・短めのビスや、ビット・ソケット類、回収金物などを一時的に入れたりもする。


ショルダーバックは、バッテリーLEDライト以外、現場ではない普段使いにもしている。
ショルダーに入れてる物は多いので別記事へ >(近日アップ予定)

ここまでの基本装備として


カッターはオルファOL型(上)をずっと愛用していたけど、最近タジマツールドラフィンL561(下)も使ってみている。共通点としてダイヤルロックと刃先のガードとエンドフィンがついてるのを選んでいる。
ダイヤルロックは「しっかりと刃をロック出来たほうが安全で力を入れたカットをしやすい」というカメアシ時代の先輩による教えから、習慣みたいなもので。
ガードはナグリで叩いてベニヤに開口を開けるのに便利だから。
エンドフィンは、缶の蓋を開けたり、タッカーの刃を外したり、色々に便利。
刃はスピードブレードとかチタンコート刃とか新しいのが出てたら、たまに試してる。

カッターはなくしがちだけど一番最低限でも必要になるので、予備は持つようにしていて、この2タイプとも見かけたら時折複数個買い置きしたりもする。
小劇場劇団系の現場だと、カッターは貸すことが最も多くて、戻って来ないことが最も多い道具でもある。だから自分たちで仕込みしたりする学生劇団とか新人劇団員のひとは、ぜひ100均のでいいから持っていてほしい。


ハサミはエプロンに「エンジニアPH-55 鉄腕ハサミGT」(左)を、ショルダーにエスコの「145mm 電工はさみ EA540BC-52」(右)を入れている。
両方ともバインド線なども切れる。
二つもいらないのだけど、ショルダーは普段使いもしていて、デスクワークでもハサミは使うから。
ニッパー(インシュロックをカットするのに特化したやつ)をなくしてからこれにしてみている。鉄腕ハサミGTのほうは、最近試し始めたもので、50mm幅のリノテープをワンアクションで切れるところがポイント。
ハサミは必ずしも持ってない大道具さんも多いけど、上記のようにこのスペックだとニッパーと変わらない用を足す(バインドやインシュロックが切れる)のと、用途しては、
・バミリなどビニテをきれいに切る
・表具(経師紙)の目張りを切る
・ベルクロ(マジックテープ)の巻きからの切り出し
などに便利。


通称・小ガチ=ミニバール。
自分は、インテリアバールの小さいものを愛用している。
パネルの建て込みで天(上端)を合わせるため足元に突っ込み微調整するには、インテリアバール・平バール(特に薄いの)が便利。
(左・尾平)と(中・尾割)は、スターゲンコツというブランドの180mmインテリアバールで、尾割のタイプを長年愛用している。
先が細くて4mmタッカーを抜くのにも便利で、狭い隙間に差し込みやすい薄さがよかった。
インテリアバールとして便利だとはいえ、幅が広すぎないのもよい。
最初に手に入れたのはかつての東宝大工センターだったと思う。
しかし、その後ネット通販では見つからず、関西ではサトウ金物・北白川本店でのみ尾割が、サトウ金物・醍醐店で尾平が手に入るのみで、立ち寄れる際に見かけたら買いだめしていたのだが、、、
(なくしがちなので)
2023年4月現在、メーカーで製造が中止になっているのを確認。
もう、この2本しか残ってない(2022年11月、Theatre E9 Kyotoのバラシで1本なくした。書いとくと出て来るかもしれないので、書いてみとく)ので替わりになる近いものを探したい。

それとは別に予備で、小山刃物製作所・MokubaCP-17 逆ぞりヘラバール尾割(190mm)」も試してみてる。


ナグリ(舞台用玄能)は、むかし金井大道具が新潟の鍛冶屋に発注していたものを手に入れた、その頭(だったはず)で柄をすげ替えた(二回目)。東京・新木場のウッドショップもくもくで手に入れた黒檀を削って400mmにしている。
自分の身長・手の長さで8尺のパネルをギリギリ引っ掛けられる長さ。
黒檀に限らず関西でこういう柄に出来るような銘木の端材を手に入れられるところは、現在ほぼ、ないと思われる。たぶん全国的にも「もくもく」が稀有っぽい。
加工した樫、ナラ、まれに黒檀、の「柄」(ただし、舞台玄能らしい形状ではない)なら色々な店頭で見かけることも少なくない。


ハカマ(舞台玄能用のクサビ)は75mm釘を貫通させて曲げている。
(それが最も丈夫、つまり安全な方法だと最初に教わったので)


末端は梃子にするのにやや斜めにカット(よくある基本)しているけど、全体に丸めてみてる。すっぽ抜けず、軽く握れるようここの厚み・幅に一番ボリュームをつけている。


全体に薄めに内アールと丸みをつけている。
持つ位置をスライドしたり、ナグリ差しへの出し入れがスムーズになるので。
しかし、こういうところに正解はなくて各人の好み。


予備で、某所でもらった関西ナグリ(上・釘抜きの角度が深い。それが関西ナグリだとかつてだれかに聞いた)と渋谷の吉沢利工に寄ったときに買った頭がフラットになってるタイプのナグリ(下)
どちらも柄は特にまだ手を加えてないまま(予備なので横着してる)
鍛造したナグリの頭は、鍛冶屋(もともとは主に新潟に多かったと聞く)の高齢化と後継ぎ不足によって年々、入手困難になっていて、店頭で買える店舗も全国的に減っているらしい。


この装備のナグリ差しには、
藤原産業 SK11革製ハンマー差し SPD-KZ02 にしてみてる。単体で外して使えるのが便利そう、と思ったのだけど、実はあまりそういう局面がないのと、ショルダーにも工具差しを装備していてその機能は活きてないけど、ナグリ差しの選択肢が少ない中では丈夫でもあり悪くない。


バール、左から順に乗り換え使ってきたもの、共通して250mm。
インパクト・ビス普及前のオール釘時代には、もう少し長いのを常用していた。
土牛(左)、カインズホームKUROCKER'Sブランドの250mmバール(中)


〜38mm程度の釘なら打てるので、現場によって(リノ引くだけ、ひな壇に落ち止め打つだけ、とか)は、これで事足りたりもする。でも、なんとなく大道具さんだとわかるようにナグリ持ってみてる、ていうことも多いけど。


KUROCKER'S250mmバールは、凹みがあるぶん、ちょっとだけ軽い気がした(軽量はしてないが)



通称「スケール」と呼ばれているけど、本当の名称はコンベックス(コンベックスルール)。
尺寸目盛り付きとmm目盛りの5.5mを現場によって使い分けてるけど、mm目盛りのほうがメイン。舞台〜大道具は尺寸、とはいえ関西(大阪)の大道具会社は東京に比べてmmが基本になってることが多いと思う。
自分も図面はmmで引くし、合板の厚みに2.5mmや5.5mmという0.5mm刻みがある以上、mmで考える〜製作するほうが理にかなっていると考えている。
(尺寸のスケールについて「こんなもんで精密なもんつくれるか!」と仰る大先輩も大阪にはいらっしゃる)
尺寸目盛り付きは何年か前に買ったタジマツールロックプラス(のたぶん旧タイプ)。
mm目盛りの5.5mは色々試して現在、やはり定番のタジマツール・Gロック系、セフコンベ Zロック-25 5.5m。他に小さかったり軽かったり悪くないものもあったけど、フック(ツメ)のガードがしっかりしていて丈夫なのが安定の信頼。
でもベルトホルダーは別に欲しくなくて、カラビナフックにしている。


清水製作所 RAKUDAコンベフック スケールの装着アイテムとしてはいくらか試してみて、今のところこれが最適解だと思うけど


土牛ツールハンガー(ロング)これでも割と有り。シンプルで丈夫だし。
2mスケールに対しては少し大きいけど、3.5mや5.5mだと安定する。

スケールは、5.5mと2m、基本2個使い分けにしていて、作業場・大道具製作作業では3.5mも入れて使い分けてる。それぞれ、狂い(ツメの曲がり)や捻じれが出たり、錆びたり目盛りが見にくくなったら買い直する消耗品。
ツメ(フック)は落として曲がる・使ってるうちに開く・可動部に誤差が出るなどする。
特に使い分けると、使用頻度が高くなるけど安価な2mはよく買い替え・買い足しする。
2mスケールは基本、ショルダーバックにカラビナ・キーチェーンで装備してる。
作業場だとショルダーしないこともあるので、その時は前述のツールハンガーのものなどを使用。

スケールも持ってないと勝負にならない局面多いので、5.5mと2mとはいえ2個使いにしてると最低限の予備にもなる。使用頻度は2m以下が圧倒的に多いし。


2mスケールもタジマツールGロックが定番
2mスケールだと、他メーカーで気のきいたものをあまり見ない印象で、試したことが少ない。



店頭で見つけた、新潟精機快段目盛オートロックKAIDANの2m(ALC-1320KD)を試してみたが、目盛りは確かに見やすくて悪くないものの、ベルトフックはツールフックつけるのについてて欲しいし、カラビナがついていた金物は弱そうだし、テープもちょっとヤワかったので、これは「Pro KAIDAN」なら良さそうだから、店頭で現物を確認出来たら試したいところ。
こういうの、通販でジャケ買いは、なんかしにくい。手にとってみたい。



クリップボードは、たぶん随分むかしに無印で買った記憶のアルミ製。
その裏にダイソーかどっか100均で買ったカッターマットをGボンドで貼っている。
たまに忘れがちになるけど、重くもかさばりもしないのであらゆる現場での基本装備には入れている。
図面をキープするのや、ホール現場でバミリをスタンバイするのや、展示現場で目張りの切り出しするのに便利。

(ここまでのところで、以前ウイングフィールドで行った90分ワークショップ「コレダケ」で自分が担当した「打」「測」で紹介した内容の何割かにはなっているような気もする、、、)


「腰」ではないけど腰道具の範疇に入るところとして、最近ではイベント・展示現場でのヘルメットは基本装備の一つ。
ホールや劇場は規模と場所により、指定・指示(基準が微妙に違う)されたり、貸し出しがあったりなかったり。


「目的としていたものが意外になくて、意外なものがあって買ってしまいがち」なロイヤルホームセンター森之宮店で見かけたトーヨーセフティーの折りたたみメット「BLOOMⅢ MOVO -ムーボ-」をしばらく使ってる。
あんまり他の人や業者(会社)と被らない色(これ、割とポイント。そうでなければ無個性な白や紺、黒くらいが無難)でもあったので。

オーダーカラーにするなら大阪の作業服店・ダイマツ(ネット通販有り)とか、サトウ金物・醍醐店の店先でも見かけたことがある。そういえば、2017年金氏徹平「tower(THEATER)」のとき衣裳として色とりどりのメットが用意されていたけど、あれはどこで手に入れたものだったか?



ここまでのエプロン、ショルダー、そして基本装備類に加えて、ヘビー腰回りだと腰袋の最低限装備でこんな感じ。イベント・展示現場および「初めての場所」「何があるかよくわからない現場」とかだと、これが基本になる。

詳細は、別記事へ続く >(近日アップ予定)

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さて、こういう道具類、ネット通販でも検索して買えるものの、やはり現物を手で確かめたくもなるもの。どこに行けば?というのは、こういう記事を随時更新中

京阪神のホームセンター情報


「TikTok」と「優しい劇団」後編

前編 < さて、ということで、先日観に行った、公演。


優しい劇団 @yasashiigekidan
野晒し綺麗事叫び祭り
「優しい劇団の東京に吠えろ!」〈名古屋ただいま凱旋公演〉
@名古屋・白川公園付近野外


(撮影大歓迎だったのでたくさん撮ってみた
暗いしスマフォじゃ限界あったが、
粒子荒れた感じをコントラストつけて白黒にしたら、
学生の頃撮ってた舞台写真みたいになった)

・優しい劇団大神輿担ぎ
・アングラランド 予告編

(<観劇した3/31のセットリスト?はこのたぶんラインナップだったと思う)

このツイートを見て直感的に自分が好きなヤツじゃないか?面白いニオイがする!きっと短距離男道ミサイルどくんごみたいなヤツだと思い、どういう劇団かも調べずに、そして予定外に観に行ける時間に現場が終わったので、これはもう行くしかないだろう!と新幹線往復。



結果は、さすが羽生善治が言うとおり「直感の七割は正しい」だった。

集合場所から主な舞台になる場所まで移動するっていう導入は、野外劇というか市街劇の基本を押さえているようで、マレビトの会が木屋町でやっていた、観客がついて行くこと・囲むことで劇場が発生する光景を思い出した。

(この「変な集団」の中に自分もいるわけだが)

そして、断片的に場面はこんな感じ。
TikTokにアップしてみたので、試してみるのも兼ねて埋め込みしてみる。
(なるほど、TikTokは埋め込み動画、基本音声なしで再生開始されてしまうので、複数埋め込みすると、再生終わってしまうのも出てくるからあんまり数埋め込むのはよくないかも?)

@thinkhand

優しい劇団「野晒し綺麗事叫び祭り」より「優しい劇団の大突撃」2023/3/31

♬ original sound - thinkhand

@thinkhand

優しい劇団「野晒し綺麗事叫び祭り」より「パワーマイム講談」

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@thinkhand

優しい劇団「野晒し綺麗事叫び祭り」より「女子校生VS都市伝説1〈怪奇!ネバネバ男篇!〉」クライマックス

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@thinkhand

優しい劇団「野晒し綺麗事叫び祭り」より「女子校生VS都市伝説1〈怪奇!ネバネバ男篇!〉」ラスト

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@thinkhand

優しい劇団「野晒し綺麗事叫び祭り」より「女子校生VS都市伝説2〈爆走!リップモンスター篇!〉」1

♬ original sound - thinkhand

 

@thinkhand

優しい劇団「野晒し綺麗事叫び祭り」より「女子校生VS都市伝説2〈爆走!リップモンスター篇!〉」2

♬ original sound - thinkhand

 

@thinkhand

優しい劇団「野晒し綺麗事叫び祭り」終盤 2023/3/31@白川公園

♬ original sound - thinkhand

サイトには、
とあり、
ツイッターのプロフィールには、
とあり、公演でもそう語っていた。

全力で馬鹿をやり切るアツさと、小劇場演劇に対するアツさ。
それでいて、80〜90年代演劇に対するリスペクトと批評性がある。

状況劇場(時代をリアルタイムで観ているはずはないから、唐組唐十郎と言ってもよいかもしれないが)の影響を受けた(と上演中にも語っていた)らしいところから、つかこうへい野田秀樹第三舞台惑星ピスタチオあたりまでを一通り批評的に入れて(ネタとしては、燐光群マームとジプシーキャラメルボックスも入っていた)身体にも落とし込み、主宰・作演出プロフィールによると、こども歌舞伎〜ロック歌舞伎スーパー一座に師事したキャリアから歌舞伎の技術も入れている。
平均年齢22歳の劇団が、どこでどう訓練してこの強度ある演技体をものにしたのか?

そして、寺山の市街劇に近いような「何もない空間」のような、本当に役者が(しかもジャージで)いるだけの原点回帰の野外劇という方法。

演出された照明も、設営された客席や舞台装置もない。
音響はある。スマフォ操作でスピーカーから鳴らされる音楽と太鼓。
(あと、隣で練習してる「よさこいソーラン」の音楽や声と街のノイズ)
では、ここに舞台美術はないのかといえば、セノグラフィーというものは存在する。
周到に用意された場所だと言える。
そしてサイトスペシフィックな演出。

@thinkhand

優しい劇団「野晒し綺麗事叫び祭り」より「女子校生VS都市伝説2〈爆走!リップモンスター篇!〉」ラスト

♬ original sound - thinkhand











「TikTok」と「優しい劇団」前編

先日、友人から「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督・最新作!ということで、この動画を教えてもらったことで、今さらながら初めてTikTokをアプリダウンロードして、色々と試してみてる。

@picorelab 「レンタル部下」#ショートフィルム #ショートドラマ #TikTokShortFilm ♬ オリジナル楽曲 - 上田慎一郎


なるほどなあ、これは流行るわけだし、スマフォで視る動画を発信するのに特化していて、確かに面白い。すごいスピードでザッピングしながら、次々とオススメされて出てくる動画で、自分から検索するなどでは出て来ないような新しい情報に出会える。
オススメは、それなりに自分のアクションに対して的確。
Youtubuショートもこれに近いし、インスタにも動画は多いが、それらと比べてストレスが少なく特化されてる。
発信する側としても、無名の個人やアーティストなんかにチャンスがあるものだろう。
「カバーした」「踊ってみた」や様々な動画でフリーに使われる楽曲の短いヘビーローテーションは確かに「流行」をつくるのに法則にかなって効果的だ。

最初の数秒でトバされるメディアの、数分のパフォーマンスや作品。
前述の上田慎一郎作品もこの尺で流石だな、と思ったけど考えてみたらCMなんて30秒足らずでしっかりとストーリーがある「作品」になり得てるのだから、才能とスキルと手間(そして、或いは、つまり予算)さえあれば可能なことで不思議ではない。
しかし、スポットCMとか昔からあったが、それは「時間を買って」広告する事情によるものだったけど、現在はたぶん視聴者の「時間を奪い合う」競争の中で、Youtubeのトバせる生活習慣の果てに、TikTokの数秒でトバせるザッピングに最適化したツールが出て来た現在なんだろう。

これは視聴するのもなかなか面白いけど、発信するのにも使えるツールだと思ったが、、、さて、何に?
自分がするなら、木工や舞台技術系のことを、、、とてもマメには出来なそうっていうのと、もう海外の面白い道工具・木工系の面白い動画がたくさんアップされていて、とてもではないが敵わない。
(とはいえ、ちょっとやってみるか?も?)

求人や業界の周知、若い人材の獲得に向けてっていうのは、少子高齢化で深刻な今とても可能性感じるけど、やはり考えることは同じで、きっと企業がプロ(代理店や俳優、モデル)使ってるっぽいのが数々出てくる。
たぶん自力で商品の宣伝にがんばってるっぽい道工具店なんかもあって面白い。

音楽と同時に踊る動画が強いってことは、自分に身近な身体表現系のひとたちにとっては、かなり使えるツールなんじゃないか?と薦めてもみたが、ここはまず自分でもアップしたり運用したりして知らないといけない。

ということで、さて何かアップ出来る画像あるかな?(木工技術系のを新たに撮るという面倒くさいのは、きっとすぐにはしない)と思ったら、先日観に行って面白かったし撮影大歓迎だった野外公演があったので、試してみることにした。

(長くなったので、後編に続く)