この団体は、「美術監督」として、まず演出イメージを絵にする方がいて、チラシイラストも描いており、作品のトータルイメージの統一を図る、という演劇では割と珍しい体制をとっている。
やや、映画の美術監督に意味合いが近い気がするが、グラフィックも扱っている点で広告業界などのアートディレクターにも近いかもしれない。
演劇にもあってもいいかもしれない、他の業界から見たらいないのがおかしく見えるかもしれない。
こういうポジションの人がいなくても、特に台本も完成していない場合は、一番最初に出来上がるビジュアルイメージであるチラシイメージを演出イメージの拠り所にしてよく打ち合わせるが、さらに専門のポジションの人がいると、どんなことになるか楽しみではある。
つくり上げる物は言葉になったりならなかったり、ビジュアルになったりならなかったりするものだから、拠り所になる物はビジュアルも言葉もあったほうがやりやすい。
一回目の打合せや、台本、チラシ、劇場の下見をしただけでも、色々なアイデアやビジュアルは浮かぶが、まだまだ固めずに打合せに向かおう。
時間はないのだが、まだ固める段階ではなくて、色々入力する段階だ。
稽古場も早く見たい。
思いつくことは下調べしてみて打合せに向かう。
同時進行中のトリガーラインの方は、すでに進んでる方向性のアイデアを熟成させる期間。
だいたい大きなネタ元は拾った感じ。
自分が写真とグラフィックデザインもしたチラシが先日あがってきたところ。
稽古場から取り入れられることを取り入れて、そろそろ照明家との二回目の打合せもしたくてたまらない時期。
入力したことを自分の頭の中だけで考えるだけでは煮詰まるので、他のスタッフだったり、役者の肉体だったり、他の人を介した化学変化が欲しい段階だ。
ちょっとアイデアが熟成してきたところでこれをやるのがいいんだと思う。