舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

かつては写真とかもしてきた、松本謙一郎のサイト。


今(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。
最近は主にもろもろの告知とアーカイブ、ポータル的編集記事など。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























再クラシカル作業記録

連続模型「再クラシカル 行フロンティア 再演版」
作業記録。
4/18〜22 5日間。五反田・六尺堂にて。
手伝ってくれた人、戸田さん・榎戸さん・森口さん・ハカマ団。のべ5.5P(人)。
のべ作業時間 h / 1P(人)= 約 140hP。


このhPていう単位は、まったくの造語だけど、作業量を考えたり記録するのにいい単位かもしれない。
以前仲間内で、その現場が「どれくらい大変か」ということを表現するのに、某劇団名を単位にするというネタでおおいに盛り上がったことはあるのだが。
それよりも普遍的だ。

1P=のスキル、力量を一定にしないといけないが、時給1000円もしくは日給1万円払ってもいいくらい(見習い・学生、ではない)と考えたらしっくりするだろうか。
基準参考値としては、大道具とか職人さんは、発注金額で日給(8h)2万〜3万。本人の手取りで1.2万〜1.8万くらいのところか。
それ以下の場合は知り合い・ボランティア。小劇場演劇の場合はけっこうその場合も多い。

hPをたくさん必要とする作業や装置ほど、たくさんパワーが消費されて疲れる。
ていうのはゲームっぽい。
しかし、このhPは何によって回復されるのか?
出来上がった芝居が面白かったら、少し回復されるかもしれない。


4/18 貫板を切り出して、木箱を組み上げる。左手前の組み方が当初意図したところだったが、組んでみたら後ろのほうがよかったので変更。ボンドづけして、エアタッカーとフィニッシュネイラーで打つ。それだけで、割と強度も出るし、板を割ることもない。


4/18 無垢で買ってきた一斗缶にペイント。縁はマスキング。赤はのりにくいので、下地を一回塗ったあと何回か重ね塗り。


4/19 広幅貫で下見張りの外壁パネルをつくる。裏から打ったり表から打ったり。



4/19 曲面を切るためのジグソー。そして下敷きにする発泡スチロール塊。発泡を下敷きにすることで、安定するし、余計な物を切る心配なく自由にジグソーがとり回せる。


4/19 作業休憩所・通称「オレンジルーム」の窓越しに。ここでPCを広げて図面を引いたりもする。無線LAN環境があるので、メールなど連絡やネットでの調べものもする。


4/20 板張りに、波板トタンの壁と屋根がついて、家らしくなる。搬入のため、各パーツはバラバラ。これは仕上がりイメージ。


4/20 塩ビ板を切り抜いた抜き型で、ロゴをスプレーする。ここからさらに汚し。


4/21 工房で作業している他の人の反応だと、このシルエットだけで「ディズニーランド」のイメージが伝わるようで、成功。第三者の反応というのは大事である。


4/21 焼いて削って、シャブ(薄い塗料)をかける。木箱たちはまだ下地。さらに仕上げが入る。



4/21 見えない部分に組むことがほとんどの「木足」だが、あえて今回は見える・見せるように組むので、あらかじめ塗って仕上げる。