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2008年5月29日

歴史を知る意味

夜、工房(六尺堂)にて、インディーズ映画の打合せ。
工房に行く前に、関係しそうな本を書店で物色。

直接関係なかったり買わない本も含めて、書店で頭を働かせるのは、打合せによい作用があるように思う。
ネットで調べるだけでは今ひとつピンとくるものが見つかっていなかった「日本映画の歴史と現状」を俯瞰するような本を、いくつか探して買う。
映画全体を考えるにあたって、やはり客観的な現状分析や歴史を知ることが必要だと最近感じていたのだ。


演劇にしろ映画にしろ、単純によい物をつくろうという努力や、やりたいことを突きつめる自由な発想だけで、世間に通用する物がつくれるとは限らない。
圧倒的な力をもつ天才や、偶然(時代の恩恵や運)ということも稀にあることはあるだろう。
しかし、観る人がいるものだから、観てどう思うかという計算は必要だ。
観る人は意識するにしろ、無意識にしろこれまでの歴史や現状の上で、観て何かを感じる。
だから、つくろうとしているものの現状や歴史は知らなければならないと思う。

すでに多くの作品が世にあるのに、自分でもつくろうというのは、自分が本当に観たいものがまだないということに等しいと思う。観客でいるだけでは満足できないということだと思う。
それは、言いかえると今あるもの、今までのものを否定することかもしれない。
今までのものを否定して、今までになかったものや今まで以上のものをつくろうとするなら、まず今までのものを知ることが必要なのは自明だと思う。
だから、つくることに真摯になれば、知りたくなるものだと思う。

演劇に関しては、これまで関わってきた時間の中で、特に意識することなく興味の赴くままにそういった知識を得てきた。自覚なく自然にやってきていた。
映画に関わったことをきっかけに、急速に、それ故自覚的にこのことの必要を再認識した。


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