舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

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2008年あたりは、割と色々書いてます。






























2008年5月6日

100均ローソン / 文化祭前夜

先日、連続模型の仕込みも手伝ってもらった知り合いの仕込み応援要員で、中野・劇場MOMOへ仕込みに行く。
物量はそれなりで普通だが、3900mm×1500mmなど大物のパネル類の搬入が一仕事。
しかし、12.0×5.0(尺)は入る、ということ。
12.0×6.0(尺)だと、やや厳しいか?
大道具とか舞台の世界では、装置製作にあたってmmを使っていても、ざっくりとした大きさを考えるとき話すときは尺寸(1尺=約303mm / 6尺=1間)を使うことが多い。
木材・資材や備品にも、尺寸が基になっている物が多く、日本人の身体寸法を基につくられた寸法体系であるので何かと便利だ。
畳一枚がだいたい3.0×6.0(尺)。通称「サブロク」。舞台の基本備品である平台、ベニヤやコンパネなどの合板もだいたいこの寸法。
自分の身体感覚からつかみやすい大きさである。


搬入後、図面が配られ打合せ。
なかなか丁寧な図面で、美術家の人柄がうかがえる。
模型も用意されている。


初対面の美術家だが、美術プランに感じられる理性と色彩センス・大胆な空間構成、そして風貌や物腰が、かつての仲間内で今は演劇をやめてしまった或る美術家を彷彿とさせる。
彼はその後、内装関係を仕事にしたと聞くが、どうしているだろうか?そういえば、かつてこの劇場に初めて仕込みに来たのは、その彼の現場だった。そして、その時の劇団も今は解散して、ない。

シンプルだが色々と工夫が盛り込まれた装置で、本番も観てみたいと思った。
バラし要員にも声をかけられていたし、この美術家と飲んで話すチャンスは持ちたかったが、あいにく都合がつきそうになくて残念。
屏風の作業が残っているので、仕込みも16時までであがらさせてもらった。

MOMOのすぐ側には、去年だったか一昨年だったか、自然志向でややイイ物をそろえている「ナチュラル・ローソン」が建ったのだが、今回来てみたら「100均ローソン」に変わっていた。



建った当初「(ナチュラル・ローソンが)なじめない」という役者の声も聞いた。小劇場=貧乏くさい、というステロタイプなイメージはどうかと思うが、劇場の近くに100均はありがたいし、正しい経営判断だなあ、と思う。



夕方から、工房(六尺堂)で屏風作業の続き。
昨日の作業で、ちゃんと機能する確証は得たが、なかなか時間のかかる作業で焦る。
しっかり乾かして貼り重ねることが重要で、焦っても仕方ないのだが。

工房はほかに二団体ほど割と大規模・大人数な作業をしているのと、風琴工房のけっこうな物量の積み込みが重なって、空気が慌ただしかった。
よく言えば、活気がある。



どちらの団体も公演が近く、作業は追い込みのよう。
作業は夜まで続いて、皆テンションが高い。
こういう文化祭前日的狂騒感のある空気は好きだ。
最近は、工房のメンバーも相応に年をとったし、五反田の街中「近隣への配慮」「徹夜作業が禁止」などがあるので、かつてほどこういうノリは多くない。
かつて青年団の相模大野倉庫で作業していたころは、よくこういう空気があった。
思い出して、懐かしくもある。

終電で、王子小劇場へ。
移動中のBGMはFLEETWOOD MACの「Say You Will
40年も20代の初期衝動からきっとそんなに遠くないところで続けているのだろう、と思える音には憧れる。

夜のうちに、看板の切り文字の作業をするつもりだったが熟睡。



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