早朝5時ごろ目覚めて、看板の切り文字作業を始める。
時間的には仮眠の域。
しばらくしたところで、劇場スタッフで本日のドライバー、黒澤さんがやってくる。
7時にレンタカーを借りて、8時に工房。
9時〜10時にシアタートラムとスズナリに寄って、チラシを届け、12時には王子に戻る。
みたいなタイムテーブルを、やや遅れたスタートと、「胡錦濤来日の交通規制で混雑」という情報の割にはタイムテーブルに近い感じで回る。
劇場に着いて、佐藤佐吉演劇祭前夜祭・記者会見の準備。
金屏風の仕上げと、看板切り文字の作業があるので、けっこう時間はギリギリ。
会場設営とかは、他のスタッフに任せて、まずは金屏風の塗装と仕上げ。
イベントカラーの金を2本やや薄めて使い切り、約700mm×2100mm×6枚になる屏風がざっくり塗り上がる。
ベッタリ塗っていたら、倍はかかる感じがした。
金とか銀とかを、きれいに仕上げるのは割と難しい。
どうしても塗りムラが出やすい。
発注の時間さえあれば経師紙で仕上げるのが楽だったろうし、作業時間の余裕があったら工房でエアガンで吹くのも試したかったところだが。
最後の仕上げに、ラッカースプレ−の金をかけて調整する。
刷毛ムラを消した上に、スプレ−の微妙なムラが金屏風っぽさを増す。
金屏風が片づいたら、次にカッティングシートの切り文字作業。
これもそれなりに手間な作業。
演劇の装置製作では、そう頻繁にある作業ではない。
むしろこういう看板は、展示会やパーティーのようなイベント、ちょっとしたファッションショーみたいので御馴染みだ。
しかし、そういう現場に大道具で入っても、仕上がったものしか目にしない。
冷静に考えたら、まず間違いなく業者が専用の機械で製作しているに違いない。
手作業だなんてアナログなことはないだろう。
しかし、小劇場とか演劇の現場では業者発注している予算的余裕はないから、自分で手作業出来て損はない。
看板吊ったり、作業の片付けしたりで開場ギリギリ。
知らないうちに、本番中の照明オペ(操作)をやることになっており、開場中に段取りを聞く。
と言っても、そんなに凝った照明の変化があるわけではない。
今回の記者会見イベントは、いつもの王子小劇場の催しに比べてややフォーマル。
多少、笑いを交えた進行ではあるが、基本真面目な記者会見のような構成で進む。
各団体の紹介・挨拶の後は、参加団体を半分に分けてのトークの時間もあり。
短時間ながら割と突っ込んだ話も出来たと思う。
詳しくは、かわひ_さんの「休むに似たり」にて、レポートされています。丁寧に動画もYou tube に上げてもらってます。
会見後の、懇親会もいつもより立食パーティーっぽかった。
翌日劇場入り団体の、前日搬入があったので、けっこうな勢いで終宴。
すでに王子は勝手知ったる「柿喰う客」の人々の手伝いもあったおかげで、怒濤の片付けも終了。