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2008年7月26日

人生狂騒曲

夜、六尺堂にてJBJJPの顔合わせ、初打ち合わせ。
打合せの多くは、作家・演出家からイメージやキーワードを引き出すやりとりになる。
ひき出すために、質問を選ぶ。
正解ではなくても、反応からイメージをたぐるために思いつくことを提出する。
台本の部分、作品イメージ資料のスクラップをいただく。
チラシもそれら作品モチーフによるコラージュ。

作演出・清水さんの思考の数々を、そのまま広げたような情報の羅列。
リアルに頭の中を見るよう。
今回は、こういったキーワードやイメージをどれだけ散らかしたまま拾い上げられるかが勝負だと感じる。出来るだけまとめないで、全体のイメージでとらえる。

タイトルは「無重力ドライブ」

王子小劇場のタッパや空間のボリュームとも相まって、深いプールのイメージが強くある。
そして、宇宙的イメージと重なる「無重力」感というキーワード。

モンティ・パイソン的印象もある。
スクラップ群やチラシのコラージュは、特にテリー・ギリアムのコマ撮りアニメ的な印象を受ける。
清水さんの、水中にダイブして来る人のイメージと、ロンドン塔を掃除している写真のスクラップから、モンティ・パイソン「人生狂騒曲」の冒頭で窓の掃除をしているテリー・ギリアムを連想する。
奇しくも、「人生狂騒曲」は関係なかったが、モンティ・パイソンは清水さんも好きであるとのこと。
こういう共通言語や感覚は大事。

映画なり音楽なり文学なり、そういう「作品」についての感覚は共通体験に近い。
作家・演出家が具体的な指示として言葉に変換したイメージは、必ずしも語彙が同じとは限らないし、そこから幅をもってイメージを抽出するのは手がかりが少ない。
しかし、ある「作品」に対するイメージというのは、互いにもとから幅があるものなので、言葉に変換される前に頭の中にあるイメージを手繰りやすい。
感覚的な趣味嗜好がわかることで、その人の語彙を知る手がかりもつくることが出来る。

はじめて会う作家・演出家でも、なにか一つ共通の趣味嗜好(演劇でも、映画でも、音楽でも、文学でも)を見つけることが出来ると、その先の作品づくりに対して、少し安心できる。

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