舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

かつては写真とかもしてきた、松本謙一郎のサイト。


今(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。
最近は主にもろもろの告知とアーカイブ、ポータル的編集記事など。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























鉄管結び

連続模型「モテイトウ」仕込み日。
規模が小さく運ぶ物の少ない公演とはいえ、劇場入り日の朝積み込むというのはめずらしい。
8時に積み込みをして、9時に工房を出発。
途中、自宅にも寄って、いくらか荷物を積み、11時めどと思われた劇場・シアターシャインには10時30分ごろに到着。
いわゆる建て込む物がない仕込みなので、まったりと進む。
タマネギ、ナス、キュウリだとか毛糸だとか、あまり舞台装置と思われない、不思議な買い物を手分けして頼む。
他にも、空のペットボトル、ウイスキーのポケット瓶、たくさんの本、錆びた結束線、など搬入物はきっと舞台装置として不思議な物が多い。

幕やスクリーンなど若干吊るものがあるが、これを自分がやっていると全体の指示が出来ないので、ヒトに任せる。

連続模型の団員・鈴木健之「タケちゃん」に鉄管結びを教えて活躍してもらう。
すぐに覚えてくれて助かる。
演劇や舞台に関わるなら、この「鉄管結び」は覚えておいて損はない。
この日も舞台上の装置転換で、鉄管結びする必要がこの後発生し、タケちゃんは覚えてすぐ思い切り役に立つことになった。

物が少ない仕込みの割に、吊り物に割と時間をとられる。
これは、ちょっと油断していた。
高所作業は、慣れとか技術も必要だし、一気に人数でかかれないから、規模の小さい劇場でもバカには出来ない。

明かりづくり(各シーンに合わせて、照明を調整・決定する)くらいまでは多少遅れ出つつも順調。
場当たり(段取りを決定すべき場面場面を実際にやってみながら、決定していく)に入るとさすがに思惑どおりには進まず。
4話オムニバスで個別に演出家がいる上に総合演出がある故、色々な段取り決定が発生する。
若干の場当たりを翌日に残して退館。

場当たりを見つつも、ちょっとした飾りを増やしたり試行錯誤する。
舞台上に散らかす本とかテープがまだ少ないので、各演出・出演者にもお願いしつつ、翌日自分でも持って来て足すことにする。