六尺堂にて、夏のWS一日目。
毎年暑い。
毎年毎回、WSの記録撮影をしていると、自分が写真を撮るのに無意識に行っていることに気づかされることが多い。
そしてそれは、舞台美術をプランする際にも通じている。
この日のWSでは、フレームを切って風景を見ることを試みたグループに、撮影が無意識に行っていることを自覚的に感じた。
夜、終了後チェゴヤへ。
ゲスト参加、急な坂スタジオの佐藤氏が法政大学出身ということで、今はなき法政学館ホールの話に花が咲く。
なくなったのは惜しい。
あの空間に自分の舞台美術で公演が出来なかったのは、その存在を知っている時代に生きたのに悔しい限りだ。
アングラの殿堂、東の法政学館ホールに対し、西の京大西部講堂は健在。
学生のころ、初めて新宿梁山泊を観たのも、燐光群を観たのも、西部講堂だった。
わずかながらでも、遊劇体の公演などで空間に関われたのは幸せだったと思う。
関西で舞台写真を撮っていただけの頃もその魅力は感じていたが、舞台美術プランを行う今となってはチャレンジしたい空間として憧れる。
今や全盛期には適わないかもしれないが、過去の遺物とならず、生きたまま健在でいてほしい。
文化財になってもいいくらいだとは思うが、そんな堅苦しいものになってはいけない。
シアター・トップスやベニサン・ピットがなくなるのも残念。
都市には闇が必要だと思う。