今回、4人の作演出によるオムニバスということもあって、グループを活用しての進行を強く提案した。
提案した意図どおりの効果を発揮している。
同時に、作品イメージづくりも兼ねて提案した特設ブログのほうは、やや当初の意図よりは一般的な稽古場日記に傾いてしまった。
しかし、それでも一般的な公演の稽古場ブログよりは、作品イメージをかき立てる方向にはなっていると思う。
その「モテイトウ」特設ブログからの転載。
なので、このブログと文体がやや違う。
連続模型「モテイトウ」舞台美術(協力)で参加の松本です。
なんで「(協力)」なのかというと、「舞台美術」と称するほどの飾りこみをするのかどうかもスタート時点でわかってなかったから。
でも、多分、舞台美術と呼んで差し支えないくらいのものにはなる気がしてます。
目下、PLAN中。
先日、舞台装置をつくるという仕事してる関係から、ちょっとした大道具の仕事があったのですが、その帰りのこと。
あんまり疲れていたもので、途中下車して、24時間営業の風呂屋に行きました。
ちょっと、気になってたんですよね。
都内で、いつでも温泉気分が味わえる。
なかなか満喫できました。
もちろんサウナも薬湯もついてます。
薬湯は「これは絶対効くぜ」と思わせる説得力のある感触と匂いです。
もちろん、普通の風呂も申し分ない。
そんなリーズナブルな温泉気分に浸っている深夜。
客は正直少ないです。
自分と、多分初老のおじさん一人。
「多分」と言うのは、自分が極度の乱視入近視で、浴室内ではすべてがぼやけて見えるため。
そんな霞のかかった光景の中で、突如不思議な音が鳴りました。
「グググ、ギュ、ギュルルル〜」
動物園のオットセイが、鼻づまりの鼻腔をかき鳴らすような音です。
しかし、おじさんは平然としています。
かかり湯とか、サウナとかに夢中です。
そんなものかなあ、と思いつつ、気になります。
自分も、気になりつつも、特にこれといったリアクションはしてないので、おじさんもいっしょかもしれませんが。
深夜のことで、自分以外客がいなくて、貸し切り状態という贅沢も満喫できます。
気持ちよく鼻歌も歌えます。
そんな、ちょっと忘れていたころ、、、
「グググ、ギュ、ギュルルル〜」
と、また鳴ります。
「ゴっ、ゴっ、ゴっ、グごごご〜」
すすり上げるような音もします。
「ビョ〜、びゅるるるる」
上手く演奏出来てないバリトンサックスのような音もします。
いったい何が起きているのかまったくわかりません。
なんかすすり泣いているようにも聞こえます。
気にしていると、その音は浴室内の、「あるドア」の向こうから聞こえてくるようです。
気になって、そのドアに近づいて、張り紙を読んでみます。
「非常時以外、このドアを開かないでください」
非常時、って何?今は非常時なんだろうか?
ドアを開けるとどうなるのだろう?
非常時、って言っても、渋谷のガス爆発のような危急の時には、ドアを開けてどうなるもんでもないだろう、、、
風呂自体が、呻いているようなその音は、休んだり走ったり、繰り返されます。
途中、深夜4時、メンテナンスのおばちゃんがやってくるも、おばちゃんもその音がまったく当然のような様子。
意を決して、おばちゃんに何の音なのか聞いてみるも、おばちゃんも知らないという。
謎はとけないまま、風呂を出て仮眠室で仮眠しました。
そして、日が昇って、朝出る前に、朝風呂という贅沢をしようと入った、その時でした。
謎がちょっとだけ解けました。
しかし、お時間もよろしいようで、続きは、公演終わってからということで、、、、、