舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

かつては写真とかもしてきた、松本謙一郎のサイト。


今(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。
最近は主にもろもろの告知とアーカイブ、ポータル的編集記事など。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























日本語は難しい

マグネシウムリボン「ジャック」@ザムザ阿佐ヶ谷でのバックステージツアーの後、工房へ。
六尺堂二階事務所「空庵」にて、NPO化に向けてのリーフレット作成のミーティング。

六尺堂の活動や目的を広く伝えるリーフレットをつくり、NPO化に向けてやサイトのリデザインのたたき台にすべく、内容も正しく、平易で、シンプルな文章を何人もで推敲する。
おおむねうまく整ったと思われても、「てにをは」が間違ってたり、間違っていなくても気持ち悪かったり、間違っていないかわりに意図とは違う意味になってしまったり。

日本語は難しい。

ミーティング中、参考として「建築集団 海賊」のサイトが話題に出て、席上おおいにウケる。感心する。
特に、トップページをリロードするたびに変化する数々の言葉が、うなずけたり、おもしろかったり、格好よかったり、含蓄があったり、とにかくイイ。

「賭け事はやりません。人生がギャンブルなので。」

など、自分も言ったことがある記憶がある。そう思ってもいる。

「踏襲してるけど、一番新しいよ俺たち」

には、ここしばらくで一番笑った。
とくにかく珠玉の語録である。
ランダムなので何回もリロードしないとめぐり会わない言葉もあるが、ぜひ読みつくしたい。
六尺堂を紹介するテキストやサイトも、せひこうありたい。この感覚とかやわらかさが欲しい。

ミーティングは終電間際まで続き、煮詰まったので五反田駅前の居酒屋に場所を移し、アルコールの入ったくだけた頭と環境で、キャッチコピーなどをひねる。
なかなかよいものも出たし、あともう少しほしいところで宿題となる。
公式のリーフレットに載せられない冗談として、「建築集団 海賊」の語録に近いものでは、

「絶対現場主義」

が、なかなかにウケて盛り上がる。
「そうならないようにしましょーよ」という舞台監督たちの声もあったが。

われながら

「船頭がいっぱい」

もなかなか六尺堂の現実らしく、ウケた。
後で思いついたのだが、

「一匹狼の群れ」

なんてのは、どうだろうか?
これもなかなか六尺堂らしいと思うが、残念ながら真面目なテキストには不採用だろう。

日本語は難しいが、コピーも難しい。
それがわかると、コピーライターがすごいということがわかる。
かつて、中島らもさんが大阪の広告代理店でコピーライターをしていたとき、顧客である中小企業の社長に
「これ、5文字へらしたらいくら安なる?」
と言われたという話(ディテールはうろ覚えだが)を思いだし、帰り途話のネタにして笑う。