舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

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最近(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























2008年9月17日

古材木製電柱の需要

終日、王子小劇場に詰める。
菅間馬鈴薯堂の劇場入り・仕込み(装置施工)日。

日常から拾ったり、かき集められたのであろう雑多な物たちが搬入され、のどかに作業が進む。
昼には、全員で食事に出てしまう、菅間馬鈴薯堂的なゆったりした時間。
昼飯時くらい一斉に休んでゆっくり飯を食う、というのは一般的に考えたら普通のことかもしれないが、日本の演劇の現場では、かなり特殊なことだ。
他には、あひるなんちゃらくらいしか知らない。
日本の演劇の現場は、たいてい時間に追われている。

のんびりしてはいるが、出演者たちもスタッフも極めて公演には慣れている。
舞台装置の施工は落ち着いてしっかりと進む。
若い出演者もいるのに、座組み全体に浮ついた高揚感とかはしゃいだ空気がない。
それは菅間さんの作品をつくるのにつながる、必要なことなんだろうと思う。
ありあわせの物の集合に見える自然体の舞台美術。
普通ならだらしなく貧乏くさくなるところがそうならず、かえって味になるのは、菅間さんの作品・演出ゆえ。
ブルースのような舞台空間。
真似しようと思っても、きっと出来ないのが、見ていてうらやましくある。

出演者で舞台監督・舞台美術も担当する、無機王の西山さんに
「松本さん、電柱持ってるんですって?」
と言われる。他の劇場スタッフから聞いたらしい。
連続模型の公演(「再クラシカル〜作品記録」)で、舞台装置として入手した、木製電柱の古材のことだ。
現在は、工房・六尺堂の共有材としてストックしている。

まだ工房での再利用は発生していないが、電柱の需要というのは、演劇でそれなりにあるんじゃないか、とは思う。
今回の菅間馬鈴薯堂でも、床の間材の丸太でではあるが、電柱を立てている。
多分記憶だと、菅間さんの作品で(この丸太の)電柱が立っているのは、三回目だと思う。
「昔使ったんだけどさ、あれ、運ぶのが高いんだよねえ」
と言う菅間さんは、過去にも古材の電柱を立てたことがあるらしい。
菅間さんでなくとも、有名なところでは、別役作品にも電柱(とポストとベンチ)は定番だ。
満州の荒野に電柱だけが立つ風景が、別役実さんの原風景にある、というのは、杉山(至)さんの「原風景のWS」にいつも出る話。

電柱とポストとベンチがあれば、あと大道具がいらないので楽だった、と別役さんが語るのも聞いたことがあるのだが。(電柱とポストは、骨組みにタダで集めてきた紙を貼ってつくる。ベンチはどっかからタダで持ってきていた、と聞いた)

あまりそんなことはないと思うが、、、「電柱」「古材」「古電柱」というキーワードで、このブログが検索されていることが割にあるのもそのせいか?
以下に、自分が入手した先、運搬してもらったところ、そしてあいにく在庫はなかったものの取り扱っていたところを、感謝を込めてこの先の需要のために書いておく。

大栄産業(長野県東筑摩郡)木製電柱材を含む木材加工、その廃棄処理を行っている会社 廃材としてかかえていた古材電柱を安くでいただいた
金昇物流(長野県上田市)長野県内〜東京都内に、木材・建材のルートが日常的にあるとのことで、古材電柱たった3本であるものの、相乗りで安くしていただいた
ディー・ケー・ケー(愛知県名古屋市)電柱古材や枕木、船舶照明を扱っている

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