舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

かつては写真とかしてきた、松本謙一郎のサイト。


最近(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























2008年10月6日

空間に向き合う

王子小劇場ライオンパーマ楽日(公演最終日)のバラし(撤去作業)立ち会いがあるが、昼間その前に美術プランをやるマグネシウムリボンの公演会場スタジオ・タカタカブーンの下見採寸に行く。
一度稽古見がてら行ってはいるが、じっくりとした下見採寸はしていなかった。
前に行ったときは夜だったので、昼間の駅から街の空気、まわりの音や状況を知ることも大事。
特に一階に店舗があり、夜はそこが閉まっていたので、営業中の状況も知りたかったからよいタイミングだった。
公式な劇場図面は、サイトにあった建築図面の画像のみなので、前もってまずはそれをダウンロードしていた。
CAD(図面製図)ソフト「ベクター」に1レイヤーつくってとり込み、図面上の数字に合わせた基準線を引き、その寸法に図面画像を合わせて変形させたものをノートPCに用意して行った。

採寸はポイントになる位置を決めて、壁や客席のひな段、幕の位置、バトンの位置など、すべて実測。
ポイントは、空間全体で実測の起点にしやすいところ、直線や直角が信用出来そうなところを考えて決める。ある程度直線や直角が信用出来そうなところは正しいと仮定する。
スケッチブックにざっとした図を描いて、部分部分の数字を書き込んでいく。
あらかた実測出来たところで、まだ下見の時間もあるので、現地でベクターに入力し、作図する。
作図しながら必要だけどわからない部分を見つけてすぐに実測する。

実測や作図をしながら、この空間でどう美術プランをたてるか考える。
現場でしか得られない情報を感じるようにする。
先日の打ち合わせで方針が決まっていたので、それまでよりこの過程の重要度は下がったが、やはり図面や記録画像では感じられないことはある。
出来るだけ覚えて帰ることを心がける。
逆に落ち着いて図面と向かい合わないと、客観的に見えて来ないこともあるので、作図はある程度にして引き上げることにする。
まだ残すところはあるが、ベクターの画面上で緻密な数字の入った図面データになることで、空間全体が少しシャキっとした印象になるのは不思議なものだ。

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