舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

かつては写真とかもしてきた、松本謙一郎のサイト。


今(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。
最近は主にもろもろの告知とアーカイブ、ポータル的編集記事など。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























【告知】努力クラブ「救うか殺すかしてくれ」2021/1/22〜24

【あらすじ / 作・演出コメント】

一人の中年男性がいます。
自分の人生を呪っている珍しくないタイプの中年男性です。
彼は恋をして、恋をしているという状態に陥ります。
また彼は恋をしてしまいました。
なぜなら恋というものにまだ諦めがついていないからです。
そして彼は間違いを繰り返します。
そのうちきっと彼には報いが訪れることでしょう。

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正しいオッサンになれる自信がない。今のところ、自分のオッサン性を上手に育めている気がしない。このままいけばよくないオッサンになってしまうだろう。嫌だ。ただ、正しいオッサンとはなにか、という疑問もある。オッサン像における正しさとは。

自分の将来を考えたときに、華やかなものは想像できなかった。まったく輝かしくない。一切の光がない。無明。唾棄すべきような未来が僕には待ち受けている。でも、それはそれでいいんじゃないか。そんな人生でしか拾えない真に迫った愉悦さや気楽さがあるのではないか、と思って、願って、そういうのを芝居にしようと思いました。

たぶん芝居はスルスル面白いものが作れるだろうけれどものすごく迷っています、人生に。





努力クラブ、関わるの三回目です。
三回の中で一番広い劇場。
あ、努力クラブにとっての今までとしても一番広いかもしれない。
努力クラブにとっては今回KAVC初ですが、
昇降バトンがあるのも搬入エレベーターがあるのもロールバック客席も、初めて。

自分にとっては、KAVCホールでの美術プランはKFC前年度プロトテアトル「XX」に続いて二回目。
ただ「XX」では全面フラットの囲み客席という「いきなり変化球」だったけど、今回は正攻法?で。現調を重ねた結果、劇場図面は無駄に精度高くなってる (<ファイルはこちら) けど「それ、必要だった?」ていう美術プランになってます。
でも、それが大事。


※ これはKAVCではありません。



※これもKAVCではありません。ちょっと似てるけど


まだまだコロナの影響で仕事が少ないおかげ(?)で、稽古場には多く通えていて、台詞や演出を精緻に詰めるのを見ながら、美術も細かくこだわった追求をしようとしています。
「がんばるの、そこ?」という、もしかしたら気づかれないようなところとか。
木工製作の力技があんまりないことになりそうなのは自分としては珍しいけど、たぶん素材や仕上げは自分らしいアプローチになりそう。ちょっと「試してみよう」もあり。

台詞や演技が演出指示でブラッシュアップするにつれて、どんどん「ヒドい」お話にグレードアップしていってます。それに爆笑している稽古場。マゾヒスティックなのかサディスティックなのか、よくわからなくなる。
たくさんの色んなひとに観てほしいけど、登場人物に感情移入し過ぎる人は観ないほうがよいかもしれない。
観終わって「スッキリ!」という作品ではありません。
いや、刺さってもほしいし、笑ってもほしいんですけど。



「中年男性」(と言っても、それを演じる俳優は自分より、一回りは年少なのだけど)が主人公ということもあって、自分にも刺さるところが、なくもないのか? 自分の人生を呪ってはいないけど。きっと「正しくないおじさん」をやってるのは割と楽しい?


※世の中の、正しいオッサンとは?

これを観終わった人には、新開地の街はどう見えるのだろうか?
(あ、でも、今回「配信」もあります)

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第14回公演
「救うか殺すかしてくれ」
作・演出 / 合田団地


1/22(金)19:30
1/23(土)14:00 / 19:30
1/24(日)11:00 / 15:00


上演時間 : 115分

一般前売3000円 一般当日3500円
学生前売2000円 一般当日2500円
高校生以下1000円
(未就学児童不可)




【LIVE配信】1/22(金)19:30 (〜2/5アーカイブ視聴可)1000円
(録画は10分くらしてから開演します)


 
【出演】


【アフタートークゲスト】
1/22・19:30 多田淳之介氏(東京デスロック / 演出家)
1/23・14:00 渋革まろん氏(劇評家)
1/23・19:30 依田那美紀氏(「生活の批評誌」編集長)


【スタッフ】
舞台監督 / 長峯巧弥
美術 / 松本謙一郎
照明 / 渡辺佳奈
音響プラン / 森永恭代・林実菜
イラスト / きんにく
デザイン / 午睡舎
制作 / 築地静香
企画・製作 / 努力クラブ
共催 / 神戸アートビレッジセンター(指定管理者:公益財団法人 神戸市民文化振興財団)

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そうそう、
「KAVC FLAG COMPANY」シリーズが始まって以来、新開地(KAVC)に来ることが多くなった。もちろん参加団体に関わってるってこともあるけど、気になる団体が多く参加しているので観に来る機会が増えた。
実は神戸に育ったといっても東寄りの自分は、元町くらいから先には馴染みなかったけど、海を感じる空気とか土地柄には懐かしさがあある。阪急で移動して来て、新開地のホームで阪神といっしょになると、沿線に育った身としては「線路は続くよ」が流れるだけで帰って来た気持ちになる。
土地勘もあるので、馴染みの街になりました。




・「八喜為」新開地本店(神戸市兵庫区新開地3-3-17
以前、KAVCの劇場スタッフだったT氏から「新開地で昼から飲むといったら、ここです」と教えてもらった店。
KAVCといえば、ここ!という方も多い定番。
昼から飲めるし、数時間いたこともあれば、公演終了・劇場退館後まで営業してます。
飲まないひと・飲めない時でも定食があるし、メニュー豊富。
実は、元町店のほうは「ジブリの聖地」だったりもします。




・「えびす大黒」新開地南店(神戸市兵庫区新開地3-3-6
割と新しい店です。きれいで気軽に入れる立ち飲み。
安くて、海鮮系に強い。生中がリーズナブル。
駅の北にも「新開地北店」があります。




・串かつ「おおえす」メトロこうべ店(神戸市兵庫区新開地2-3
元々は、三宮の高架下の店舗に行くことが多かった店。
(三宮は目下工事のため閉店中)
オリジナルな串ネタも色々あり、ソースの味もよい。
熱燗がリーズナブル。おでんや一品もあり。
メトロこうべ」は魅力的な店が多くて、他にも良い店・気になる店たくさんあるのですが、迷ったときはここに行くことが多い。




・「ふく井」(神戸市兵庫区新開地1-2-8
平民金子 @heimin さんのツイートで知りました。
オススメの「コロッケそば」が安くて美味い。




・「ゆうちゃん」(神戸市兵庫区新開地2-7-18
「だしソース」たこ焼き(11:00〜)が、美味くて思いのほかボリュームあり、リーズナブル。少し香ばしくて、焼き餅すまし汁の雑煮に近いかもしれない。




・「大弘食堂」(神戸市兵庫区大開通1-1-6
絵に描いたような、昭和の下町の「小さな」店。中華+洋食というのが、兵庫区のスタイルのよう。ラーメンセットでも安いけど洋食系の定食でも同様、安い!中華やラーメンとして求めると「いたってフツー」ですが、米ものが美味かったり、色々良い。
早朝から営業しているようで、老夫婦でされてますが、なくならないでほしい店ですね。
KAVC利用の際は、劇場入り時間前だったりダイソーに買い物ついでに立ち寄るとか、が出来ます。




・ラーメン「神戸っ子」(神戸市兵庫区新開地4-6-24
KAVC至近というか道挟んでとなりの角なんで、わざわざ挙げるまでもなく、来る人は目にしているだろう店。
看板どおりに「神戸ラーメン」オーソドックスな濃い目の味わい。




喜楽館の向かい。ふらっと入ってみて食べたワンタンとチャーハンのセットが非常に美味かった。これは、きっと、だいたいのものが美味い予感がします。中国ネイティブ系な感じ。セット・定食ものはなかなかリーズナブル。




・「ドムドムハンバーガー 湊川店」
今や近畿地方でも数少ない、神戸市内では唯一(2021年1月現在)のドムドム。
今回、作品創作過程においての「よくわからないこだわりと思いつき」の行きがかり上、KAVCから少し足を伸ばして(と言っても楽に徒歩圏内)行ってみました。ドムドムが子供の頃に目新しかった記憶があるので、初めて来るのに何かなつかしくもあり。
他のハンバーガーチェーンにない商品展開「丸ごと‼カニバーガー」(期間限定)も逃せない。




・気合いと情熱のラーメン屋さん「つぼ」(神戸市兵庫区西柳原町8-14
コロナ禍で、早朝営業しているとのこと。 @tsubo1234
そんなもん、行くしかないじゃないですか。
「ネギ増し」がなかなかの増しっぷり。実はモヤシもタマネギもけっこう。
めずらしいので、鮭トッピングしてみましたが、全体にあっさりしてるのにボリューミー。




・「朝日温泉」(神戸市兵庫区永沢町2-3-3
KAVC劇場入り時間前〜退館時間後(水曜定休)まで営業している銭湯です。
高温サウナは+100円ですが、銭湯料金でもそこそこのスチームサウナあり。
なんといっても、常温の源泉とそれなりの温度の天然温泉もあり、それとは別に高温の温泉浴(有馬温泉と同様の成分)などあって、それだけで普通の銭湯以上。
水風呂が露天で、電気風呂の刺激は強め。


・「水木湯」(神戸市兵庫区水木通2-2-21
ここもKAVC劇場入り時間前と終演後まで(日曜定休)利用出来る銭湯(サウナ有)。
出て、すぐ目の前に角打ち出来る酒屋が。もちろんビール自販機も。
水木通といえば「水木しげる」氏のペンネームの由来になった土地でもあります。