舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

かつては写真とかもしてきた、松本謙一郎のサイト。


今(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。
最近は主にもろもろの告知とアーカイブ、ポータル的編集記事など。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























オンラインDIVEラボ「文化庁のん、申請できるかな FINAL」

オンラインDIVEラボ「文化庁のん、申請できるかな FINAL」
ZOOMミーティング・補助金申請勉強会)

12/1(火)20:00〜23:00 (7名参加 / 舞台芸術系4名、音楽系2名、映像系1名)

企画:松本謙一郎(舞台美術のひと、1次募集「A-2」申請・実績報告済 / 4次募集・追加申請済)
※ DIVE=大阪現代舞台芸協会

参加無料

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「文化庁のん」つまり「文化芸術活動の継続支援事業」(長いわっ!)


 募集案内(初回申請者用) https://keizokushien.ntj.jac.go.jp/newapplicant/

 募集案内(既申請者用) https://keizokushien.ntj.jac.go.jp/applicant/


 #演劇情報交換会「文化庁のん、確認番号相談窓口」


文化庁のん、4次募集が11/25からスタート。
「予算なくなり次第終了!」ということで申請が急がれ、
果たしてこういう機会をつくったとしてもう間に合わないと思っていたのですが、、、
自分の観測する範囲では、思ったよりは申請の動きが遅く、これから申請するという相談もあれば、ツイッター上などでは「どーしよー」言うてるひとも見かけるので(届くかどうかはわかりませんが)やってみることにしました。
(急な告知ですが)
新規申請の方でも、「A-1」からの追加申請で「A-2」申請の事業計画書がわからんという方でも、実績報告出すのどーしよーという方でも、色々と知識を共有しましょう!

(自分もまだ実績報告提出したとこで入金までいってないですし、追加申請も交付決定してないですし、さて修正食らうのか?実績報告ファイル開けない問題は、pdf返信でクリア)


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【実施レポート】

今回、4次募集についてなど得られた知見「メモ」です。
(あくまで、思い出せるところ、自分個人の理解としてですが)

今回は「文化庁のん」申請の話だけでなく、違った分野の参加者がいた結果、
脱線で舞台芸術・音楽などの生中継配信について、可能性や問題点・今後の課題などの話題が活発に議論され、これも有意義で面白いものになりました。


・3次募集以降も「Q&A」の改訂が行われいるが、「しれっと」更新されていて告知がないので、要注意。
最新の状態を要チェック。過去には対象外だったもの(こと)がOKになっている場合がある。

(※ちなみに、この記事も、思い出し思い出し「しれっと」加筆訂正しています 12/6)

・当初、ネットオークション(ヤフオク・メルカリ)は対象外となっていたが、11/25現在の「Q&A」では
「止むを得ない事情がある場合については、個人間取引についても補助の対象としますが、 個人間取引で購入しなければならない理由書のほか、見積書※、請求書、領収書を精算時 にご提出」
とあり、少なくともネットオークションで落としたひとから買うことはOKと読める。
フリマjp」で通った申請例などもあり。

・1次募集当初は「B」団体申請の代表者は個人で「A-1」「A-2」申請不可という話もあったが、現在は可能。

・法人化していれば「B」団体申請、最初は事務局側の対応に時間がかかっていたが、今は書類不備などなければスピードアップしていると思われる。

・申請例、照明機材の「設置料」が(建築に対する「修繕費」と理解されたため?)認められなかったが、クーラー(空調設備)の購入(設置込み)が認められた。

・4次募集から概算払いが50%になった。購入〜実績報告〜入金までの自己資金に不安があっても、出来るだけ多く(多めに)申請しておいて実際に使う金額が減る(その分、最終的な補助金総額は減る)ぶんには大丈夫。
(日本劇作家協会の解説動画でも言及 https://youtu.be/gIVBKyKZwLU

・雇用関係などがない限り、労務関係や源泉徴収についてややこしくなるので「賃金」を適用するのは避けたほうがよさそう。

・申請例、「単純労務謝金」として稽古場の消毒業務。

・「技術」を伴い、必要な道具類を用意して行うようなスタッフワークや外注はすべて「雑役務費」でOK。
専門家が実働するのが「雑役務費」、実働せず指導などするのが「諸謝金」と考えてもよさそう。

・ある程度「一式」として合算の申請、および実績報告が可能(ただし「消耗品費」の場合10万円未満じゃないとツッコミが入るので、たとえば5万円未満程度にまとめておくほうがよい)

・「A-2(補助額20万円オーバーの場合)」まとめられたり切り分けられる経費は、まとめるとと入力作業や領収書の整理・管理が楽、5万円未満に切り分けられると実績報告での領収書送付が減って楽。

・1次〜3次の事業期間を延長して実績報告がまだでも4次に追加申請可能。
(この件に関しては事務局の回答にも混乱がある)

・「(1)-2」に「・活動再開のトライアル公演」、「(2)」に「・感染症対応のトライアル公演」、とあり混乱しがちだが、事業目的・内容で説明が通っていれば、それぞれにどちらもOK

・「(1)-1」の「・美術家の制作活動を紹介するウェブサイトの制作、更新」はおそらく過去の記録・アーカイブなどをイメージしていると思われる。
(しかし、なぜ「ICT活用」の対象にならない制度設計になっているのか意図は不明)
「(1)-2」にも「・会員向け相談窓口の設置、HPの開設等」があり、事業目的・内容で説明が通っていれば、インターネットサイト関係は「ICT活用として」申請可能。

・事業計画書(エクセル)の提出には、windowsでマイクロソフト純正エクセルで作成するのが、ファイル損壊やバグなどで修正依頼が入る可能性が低く、確実。Macユーザーに多い互換アプリで作業したファイルが開けない事例。

・余分なpdf書類を添付すると、事務局が必須の事業計画書の添付を見落として修正依頼になった事例がある。

・申請例、Macユーザーが諸々の目的として、OS対応のためにwin機を購入する。

・申請案、そろそろバージョンが旧くて使い続けにくいアプリケーションなどを購入する。

・申請例・案、ネットでの発信力強化、コンテンツづくり、稽古場画像・映像撮影、などのためにデジタルカメラの購入。

・申請案・可能性として、コロナ対策をして行う公演の本番分の出演料などは「(2)」に、日常継続する稽古期間分のギャラは「(1)-2」に振り分ける。

・インタビュー(配信コンテンツづくり)や記録映像用のデジタル4Kビデオカメラとして「SONY FDR-AX45」は、手持ち撮影での手ブレ補正機能が優秀でプロもオススメ。消耗品費の金額内(10万円未満)

・音楽関係、映像関係、演劇関係(劇場および稽古場)のコロナ対策機材として、空気清浄機選びは「音が静か」であることも重要なポイント。

・自己負担を減らす考え方として、すでに購入したものだけでなく「いずれ買うもの」「いずれ(壊れたら補充として)必要なもの」は何か?活動の継続に必要なものとして考えてみる。
申請事例・掃除機、洗濯機などを「(2)」コロナ対策のためとして。

・自己負担を回収する方法として、自分の持ってる知識で申請を「薦め」て、補助金を使って自分の持っているスキルを売る「営業」をする。
ex. ITスキル、配信ノウハウ、簡単なサイトづくり、会計知識、エクセル事務作業、、、


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・生中継配信が急増しているが「回線」(の、安定性 / トラブル)の重要性が意識されていないことが多いのではないか?
配信のプロを入れると100万円単位になるが、複数のプラットフォームを用意し瞬時に切り替えたりトラブルシューティングのスキルが圧倒的に違う。

・配信当日の回線の状況は多岐(大き)な「事件」に左右される可能性すらある。

・編集を伴わず「生の現場」である時点で、映像としても音としてもクオリティは落ちるのだから「なぜ」それでも生中継にするのか?メリットや効果、理由について考えるべき。
万全を期して、確実・安全・高クオリティーを目指しはじめたらテレビには勝てない。

・生中継配信においては画質・音質とは別に、トラブルまで含めた「生っぽさ」「現場感」で訴求できる可能性。
上手く編集した映像より、本番でトラブルが起きたままの映像のほうがアクセスが多かった事例。
映像のプロではつくれないYoutuberの映像にもヒント。

・この(コロナ)期間の配信急増で「ネットでの配信にお金を払う習慣(実績)」が発生したことは一つの可能性・チャンスとして大事。

・最近「ぴあ」も課金(集金)〜配信プラットフォームのサービスを開始した。海外展開では著作権料関係が色々と変わってくるので対応ペンディング中。
「Vimeo」は日本国内でなぜか認知度が広がっていない。

・デジタル・ディバイドは世代で一概には言えない。若くてもPCに弱かったり、(同世代でも)それぞれITスキル・知識の差がある。
現在の60歳前後だと、PCやネットが未完成な状況から接してきたぶん「ゆっくりと学べた」のでスキルが「ある人もいる」。

・そもそもネットを通した情報は、ITスキルや情報感度が低い人のところまでは届きにくい。(今回、参加している時点である程度のどちらかが一定以上。つまり、この記事も届かないひとには届いていない!)